車のボンネット塗装の費用相場とは?4つの色落ち原因別にご紹介 !
「ボンネットに塗装をしたいけど、どのくらい費用がかかるか分からないから不安」と、塗装をためらっている方はいらっしゃいませんか?
特に、初めて整備工場などに依頼するときは価格相場が分からないですよね。
この記事では、そんなあなたのためにボンネット塗装の相場について詳しく説明していきます。
色落ちの原因別に相場価格を把握して、賢く塗装を依頼しましょう。
塗装費用は4つの色落ち原因で違う
ひとくちに色落ちといっても種類も原因もさまざまです。
・塗装はがれによる色落ち
・劣化による色落ち
・色褪せによる色落ち
・くすみによる色落ち
まずは、塗装をしたい車のボンネットは何が原因で色落ちしているかを知る必要があります。
理由は、色落ちの原因によって施す処置も違うため価格が変わってくるからです。
色落ちの原因ごとの相場価格を知っておけば、余計な料金の支払いを避けられますので、きちんと把握しておきましょう。
塗装はがれによる色落ちの費用相場
塗装はがれの原因は、飛び石による小傷や、小枝等の物理的損傷によるものです。
それらに加えて、鳥のフンも塗装はがれの原因になる場合があります。
意外に思うかもしれませんが、鳥のフンが強い酸性なので、塗装剥がれにつながるのです。
塗装はがれによる色落ちの修繕費用相場は、56,000円程度と言われています。
内訳は、色落としに12,000円程度、ボンネット塗装に44,000円程度です。
色や塗装はがれの度合によっても金額は前後します。
小さな傷でも、放置すると、そこから錆が生じて塗装はがれが広範囲に広がる可能性もあるので早めの対処をこころがけましょう。
劣化による色落ち費用相場
経年劣化による色落ちの原因は紫外線や水垢によるものです。
車は外で使うものですから、よほど気をつけていないかぎり、長年にわたって車を愛用していたら、劣化は仕方ないかもしれません。
劣化による色落ちの費用は、10,000円〜50,000円とコーティングを含むか否かで大きく変わってきます。
内訳は、研磨のみで10,000円〜30,000円で、研磨+コーティングで30,000円〜50,000円となります。
ボンネットの真ん中辺りからぼんやり白くなってきたら、劣化を疑ってみてもいいでしょう。
色褪せによる色落ちの費用相場
色褪せの原因は紫外線によるものです。特に、黒系統と赤系統の車は色褪せしやすいので注意が必要です。
全体的に白っぽくなり、くすんだ感じになってきます。
色褪せによる色落ちに対する作業内容は、研磨、下地塗装、上塗り仕上げで、その費用相場は、44,000円程度です。
色褪せの範囲が狭い場合は、全体の研磨では無く部分研磨にすれば、費用を安く抑える事もできるので、相談してみるのもいいでしょう。
くすみによる色落ちの費用相場
車がくすんでくると、ボディーのさわり心地がザラザラとして、新車の時の光沢が失われます。
くすみによる色落ちの費用相場は、4,200円〜13,500円です。
金額に幅がありますが、それはどの程度の仕上げをするかによって、金額が変わってくるからです。
例を挙げると、下記の様になります。
・軽研磨仕上げ4,200円~5,900円
・鏡面加工仕上げ9,200円~13,500円
軽研磨仕上げは、費用をできるだけ抑えたい方に向いていて、鏡面加工は鏡面と言うだけあって、新車同様のピカピカの仕上がりになります。
塗装費用は整備工場かディーラーによっても異なる
相場は大体分かっても、整備工場かディーラーか、どこにお願いしたらよいか悩みますよね。
整備工場とディーラーでは、なんと金額に1.5倍もの差が出る場合もあります。
ディーラーでもボンネットの塗装を請け負ってもらえますが、色落ちの要因によっては、対応してもらえない可能性もあるので、注意が必要です。
DIY可能?自分でやる金額は?
自分で塗装する場合の材料費は10,000円〜15,000円で、慣れている場合にかかる時間は3〜5時間になります。
DIYのよいところは費用を安く抑えられる点ですが、やはりプロと比べると、仕上がりに大きく差が出てしまいます。
これは、使う材料や機械が違うからです。
どうしても、費用を抑えて節約したい方でなければ、プロへの依頼が得策でしょう。
必要な機材や材料
必要な材料と機材は下記になります。
・耐水ペーパー
・シリコンオフ
・マスキングテープ
・サーフェイサー
・車両用スプレー
・コンパウンド
・クリア用スプレー
・ぼかし材等
ボンネット塗装の作業工程
ボンネット塗装の作業工程は大きく3つに分けられます。
・下地準備
・塗装
・仕上げ
それぞれの工程をみていきましょう。
下地準備
1. マスキングテープや、新聞紙でマスキングする
2. シリコンオフで、油分や埃を取り除く
3. 表面にサーフェイサーをかける
4. 耐水ペーパー(1000番)で磨く
5. コンパウンドで磨く
塗装
1. シリコンオフで油分と埃を取り除く
2. 修理する部分を耐水ペーパー(600番)で磨く
3. クリアー用スプレーをし、乾かないうちに塗装したまわりにぼかし剤をかける
4. 乾くのを待つ
仕上げ
1. 仕上げに耐水ペーパーとコンパウンドで綺麗に磨く
ボンネット塗装のコツ
ボンネット塗装を自分でやる際のコツは下記になります。
● 平面をペーパー掛けする場合は板版にペーパーを巻きつけて作業した方が、均一に仕上がり、作業効率も上がる
● 最初に紙やすりで研磨するときは水を付けながらする
● シリコンオフは、すぐ乾くので、拭いたらすぐ塗っても大丈夫
● 塗装の時は一気に濃く塗装しようとせず、何回も薄く塗って色を濃くしていく
● 塗装用スプレーが少なくなってきたら、おもいきって、新しいものと交換すると、色ムラになりにくい
【まとめ】
いかがだったでしょうか?
ディーラーと修理工場で塗装修理した際の価格の違いを理解したうえで自分に合った依頼先を見つけたいものですね。
ボンネット塗装のDIYは可能ですが、車の塗装に自信のある方や、仕上がりはともかく費用を抑えて節約したい方以外は、依頼した方が納得のいく塗装修理になるでしょう。