車をペンキでDIYする方法!メリット・デメリットも解説
「費用を抑えるために、車をDIYでペンキ塗装したい」
「ペンキで車を塗装する手順や、必要なものを知りたい」
「愛車をペンキで塗装したいけど、方法がわからない」と悩んでいる方はいませんか。
この記事では、車をペンキでDIY塗装する方法を徹底解説します。
ペンキ塗装の方法や、メリット・デメリットを紹介するので、車の塗装について気になっている方はぜひご覧ください。
車をペンキ塗装する手順7ステップ
車をペンキで塗装したいけれど、方法や手順がわからず、お金をかけてプロに任せてしまいがちです。
車のDIYペンキ塗装は一般的な知識がなく、情報が集まりにくいのが現状です。
塗装の仕方を学び、愛車で実践できたらいいなと思いませんか。
ミスをした際のリカバリーの方法についても解説していきます。
①必要な道具を揃える
ペンキを塗装する際に必要な道具は以下になります。
● 耐水ペーパー
● シリコンオフ
● マスキングテープ
● プラサフ(プライマー・サフェイサー)
● ボディカラー
● クリア
● ぼかし剤
各道具について、詳しく解説していきます。
耐水ペーパーは水に濡らした状態で使用するとヤスリになります。
シリコンオフは塗装面の汚れや油分を取り除く脱脂剤です。
マスキングテープじゃ塗料が余計なところまで飛ばないように隠すテープになります。
プラサフは塗装面の凹凸を埋める下地になります。ボディカラーはボディの色を決めるカラースプレーの役割を担っています。
クリアはボディカラーの上から塗り、光沢を生み出すときに必要です。
ぼかし剤は塗料のザラザラ感をなくし、なじませるために使用します。
どれも塗装するうえで必要になりますので、用意するようにしましょう。
②マスキングを行う
ヘッドライトやウィンドウ、フロントガラスなど、塗料が付着したら困るところにマスキングテープを貼り、マスキングしていきます。
塗装しているときに傷をつけたくないところにもしっかりとマスキングします。
③塗装面を耐水ペーパーで磨く
塗装の前に下地の準備を行うため、車を耐水ペーパーで磨く必要があります。
「いきなり愛車に傷をつけるなんて」と思うかもしれませんが、そのままプラサフを塗ってしまうと密着度が悪くなってしまいます。
仕上がりもイマイチになりがち。
磨き終わったら、シリコンオフで脱脂してください。
④ 下地塗りをする
下地=プラサフを塗っていきます。(プラサフ=プライマー・サフェイサーの略)
プライマーは、カラーと下地を密着させる働きをし、サフェイサーは、ペイントの発色を向上させる働きをします。
下地が見えなくなるまで数回重ね塗りして乾燥させてください。
耐水ペーパーに水をつけ、塗布後に発生するスプレーダストを塗布面がツルツルになるまで磨きます。
⑤ 好みのペンキ塗料を塗る
下地塗りの作業が終わったら、いよいよペンキを塗っていきます。
一度に厚塗りせず、乾燥させながら最低でも5〜6回にわけて慎重に重ね塗りをしていきましょう。
スプレータイプのペンキを使いたい方も、薄く吹きかけ、何度も重ねていくと光沢が出ます。
⑥光沢剤を塗る
クリアを塗ると、ボディの表面をなめらかにし、光沢が出ます。
クリアは紫外線から本塗装を守る働きもします。
ペンキ塗料を塗った上から、ペンキを塗った時と同じように薄く、4〜5回程度にわけて塗っていくと、愛車に輝きが出るようになるでしょう。
⑦ぼかし剤を塗って仕上げる
最後にスプレーダストをなくすためにぼかし剤を仕上げに塗っていきます。
ペイント剤やクリアが完全に乾くのを確認してから塗布していきます。
非常にサラサラしたテクスチャーで垂れやすいため、薄くスピーディーに塗るようにしましょう。
車をペンキ塗装するメリット
車を塗装するメリットはさまざまなメリットがあります。中でも今回は以下で3つ紹介します。
● 新車を使っていた頃を思い出せる
● 好きな色に変えられる
● 愛車に乗り続けられる
一つ目の「新車を使っていた頃を思い出せる」点です。車を購入して、何年も経つと色が褪せたり、車に傷がついてしまったりするケースがあります。
車を塗装すると新車を使っていた頃の思い出が蘇り、フレッシュな気分でドライブを楽しめます。
二つ目は、「好きな色に変えられる」点です。
「本当はこの色の車が欲しかったのに、発売されていなかった…」と感じたケースもあると思います。
そんな時も塗装で解決できます。また好きな色の車に乗ると、気分が明るくなるのもメリットと言えるでしょう。
三つ目は、「愛車に乗り続けられる」点です。
大切な愛車に何年も乗っていると、愛車との思い出はたくさんある方は多くいらっしゃると思います。
だけど新しい車に乗り換えたいという気持ちで葛藤する方もいらっしゃるでしょう。
ですが、ペンキ塗装をすれば新しい車に乗り換えなくても、愛車に乗り続けられます。また、愛車との新しい思い出がつくれるのもメリットの一つです。
車をペンキ塗装するデメリット
ここまで塗装するときのメリットについて解説していきました。
では逆に塗装をするデメリットはなんでしょう?塗装をするデメリットは以下の3つです。
● 査定額が下がる恐れがある
● 塗装のコストがかかる
● 技術力で仕上がりに差が出る
一つ目は「査定額が下がる恐れがある」点です。
車を査定に出すと、カラーや傷がないかどうかも見られます。そしてそれらが査定額に反映されます。
塗装の質は査定額に影響しやすいので、塗装する際は慎重に行いましょう。
二つ目は、「塗装のコストがかかる」点です。
全塗装するにあたって、業者に頼むと大体20万くらいかかります。
ですが、価格をして重視して、安過ぎるのも仕上がりの質に影響します。
塗装をする際には相場を見てから決めるようにしましょう。
三つ目は、「技術力で仕上がりに差が出る」点です。
初めてペンキ塗装する場合はどうしても剥がれやムラが気になります。
ですが、素人でも手順通りに行えば綺麗に仕上がるので、丁寧に行うようにしましょう。
車のペンキ塗りに失敗した時の対処法 3選
ペンキ塗装は愛車が新車だった頃に戻れるワクワクする感覚と引き換えに、今後の査定額に影響したり、剥がれやムラがないかだったりが気になりますよね。
ペンキ塗りに失敗したらどう対処すべきかを解説します。
①色ムラができたとき
クリア塗装前であれば、ペイント面をよく乾燥させてから、もう一度ムラを取るために塗料を塗布します。
クリア塗布も乾燥もしてしまってから気づいた場合は、最初の耐水ペーパーで磨くところからやり直すしかありません。
かなりの労力がかかるので、クリア塗装前にしっかりとボディをチェックしましょう。
② 塗装面がでこぼこになったとき
薄く塗らず厚く塗ってしまったり、重ね塗りが足らなかったりした場合に、ボディがでこぼこになりがちです。
すべての工程が終わってから気づいた場合は、乾燥後、いったん耐水ペーパーで磨いてから面を整え、再び塗装していきます。
また一からやると大変なので、ペンキ塗装する際には、薄塗りと重ね塗りを徹底しましょう。
③ 塗装面にゴミが入ったとき
塗装中に発見した場合、慎重に除去します。
乾燥後であれば、耐水ペーパーで磨いていきましょう。
ゴミが入らないようにするためには、下地処理をしっかり行うのが大切です。
作業はゴミやホコリが入りにくい、風の当たらないガレージなどの作業場を確保するようにしましょう。
まとめ
ペンキ塗装する際は、下地処理がベースとなってきます。
塗料を塗布する際は、薄塗りと重ね塗りが重要です。
メリット・デメリットを参考に、愛車をペンキ塗装してはいかがでしょうか。